池田学 マディソン滞在制作日記


by mag-ikeda

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池田学 / IKEDA Manabu

画家。1973年佐賀県多久市生まれ。1998年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。
2000年同大学院修士課程を修了。 2011年から1年間、文化庁の芸術家海外研修制度でカナダのバンクーバーに滞在。
2013年6 月末より、アメリカ・ウィスコンシン州マディソンにて滞在制作を開始。

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第2便「アーティスト・イン・レジデンス」

今回は、なぜ僕がウィスコンシン州マディソンに来る事になったのかを簡単にお話しします。

ちなみにこのマディソンは映画「マディソン郡の橋」のマディソンではないのであしからず。
全米にマディソンは10カ所以上あるそうです。


2011年の2月に、文化庁の「新進芸術家海外研修制度」を利用してバンクーバーに渡った僕はこの地がすっかり気に入り、次の年もバンクーバーに滞在する事を決めました。
しかし1年目は国の援助があってすんなり滞在できたこの街も、2年目は何の後ろ盾もありません。
いろいろと相談した結果、バンクーバーで3年かけて1枚の絵を仕上げるという意味での「就労ビザ」を申請したのですが、却下されてしまいます。(詳しくは池田学のバンクーバー日誌へ)
追いつめられた僕はとりあえず観光ビザで滞在しながらここでの制作の道を模索していたのですが、ちょうどその頃、マディソンのChazen Museum (チェイゼンミュージアム)から滞在制作のオファーが舞い込んできたのでした。


ここの館長さんが2011年の震災直後にニューヨークで開催されたグループ展『Bye Bye Kitty !!!』で僕の作品を見て、声をかけて下さったのです。
ここの美術館を使って大きな絵を描いてみないかと。


バンクーバーでは滞在する事自体が難しいのに比べ、ここでは招待されている上に大きな美術館のスペースをスタジオとしてタダで使える。
期間も3年間。そして完成後はここで展覧会もできる…
などなど考えれば考えるほど自分にとってはまたとない話です。


こういう制度を「アーティストインレジデンス」といいます。
国内外からアーティストを招いてそこで滞在制作をする。その間、制作過程や完成作品を一般の市民に公開することで文化交流を計る。というのが大雑把な説明ですが、
アーティストにとってもいろいろな意味でいい制度なので、たくさんの人々が世界中でこの制度を使って活動しています。
期間も10日くらいから数年というものまで様々で、いろいろな条件から自分にあったものを選ぶことができます。
僕の場合はこの美術館のレジデンス第1号ということで、美術館にとっても初めての経験。これから一緒にどうやっていくかを話し合いながらの長い年月がスタートします。


マディソンはウィスコンシン州の州都で、ウィスコンシン大学のキャンパスがある街でもあります。
大学といっても日本のとは桁外れ。どこまでが街でどこまでが大学かわかりません。
とにかくいろいろな学部の建物があちこちに点在していて、大学自体が一つの街のようなものなのです。
世界中から学生や研究者が集まるので文化レベルも高く、治安もいい。
全米一住みたい街に選ばれたこともあるそうな。

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通称「Capital」
州会議事堂です。
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by mag-ikeda | 2013-08-29 11:11