池田学 マディソン滞在制作日記


by mag-ikeda

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池田学 / IKEDA Manabu

画家。1973年佐賀県多久市生まれ。1998年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。
2000年同大学院修士課程を修了。 2011年から1年間、文化庁の芸術家海外研修制度でカナダのバンクーバーに滞在。
2013年6 月末より、アメリカ・ウィスコンシン州マディソンにて滞在制作を開始。

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第9便「版画工房」

7月も終盤に入りましたが未だホテル住まいが続いています。
物件の決定に沸き立ったのも束の間、当初は1週間以内に引っ越しできるか?とも期待していましたが、待てど暮らせど大家さんからの連絡は無し。
マディソンのホテル生活もまさかの一ヶ月になりました。
限られた衣類を着回しての生活は大変ですが、これもあとちょっとの辛抱。
外食続きだった最初のホテルに比べ、キッチンが付いている分まだましだと思うよりほかありません。
何しろ美術館がホテル代を全額出してくれているので文句など言える立場ではないのです。


さて今回の滞在制作のもう一つの目的として版画を作るというのがあります。
館長さんの奥さんが、大きな版画工房のプロデューサーで、せっかくマディソンにいるなら是非やってみるといいわと勧めて下さったのです。
以前から版画の誘いもいくつかあったのですがなにしろ経験がなく、いつかはやってみたいと思いながらズルズルここまできているのでした。
ここなら大きな工房をただで使わせてもらえる上に、基本からいろいろと教えてもらえるということで、ちょうど画材もなく時間を持て余していたのもあってちょっと見学に行ってみました。


今年移転したばかりの工房は広くて綺麗。
見た事もないプレス機やインクなどがずらりと並びます。
見学だからと軽い気持ちだったのは実は僕だけ。
スタッフ全員勢揃いの中紹介され、さっそく今後どういったステップを踏みながら制作していくかの話し合いです。
思わぬ展開にドギマギしましたが、ここでモジモジしても何の得もないのでここは思い切って意見を述べてみます。
ずらりと並んだイングリッシュスピーカーの前での発言はかなり緊張しましたが、みんな僕のために真剣に耳を傾けているのを見ているうちに、これから新しい事が始まるんだという嬉しさと充実感に満ちた気持ちが湧いてきました。


とにかく習うより慣れろです。
質疑応答はもちろん英語ですが、実際にやってみながらなので大した障害ではありません。


とりあえずのステップ1として、エッチングをやってみる事になりました。
ちょうど日本の動物雑誌の仕事でハトのイラストを描かなければならず、画材がないのでこれを版画で描いてみる事にしました。


しかしこれが思った以上にやきもきする!
とにかく左右も明暗も逆というのに慣れません。
また摺ってみなければ完成が分からないのももどかしさに拍車をかけます。
また、ペン画が自分一人で全てやるのに対し、版画はいろんな行程を職人さんに任せるので、その点もいつもの仕事とは全然違います。


とにかく計画性が必要な事だけはよく分かりました。
だいたいが行き当たりばったりで制作する僕に、版画は果たして向いているのでしょうか?

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by mag-ikeda | 2013-09-20 17:48 | Comments(0)