池田学 マディソン滞在制作日記


by mag-ikeda

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池田学 / IKEDA Manabu

画家。1973年佐賀県多久市生まれ。1998年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。
2000年同大学院修士課程を修了。 2011年から1年間、文化庁の芸術家海外研修制度でカナダのバンクーバーに滞在。
2013年6 月末より、アメリカ・ウィスコンシン州マディソンにて滞在制作を開始。

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第39便 「波」

いつのころからでしょう?
無性に波に惹かれるようになったのは。

といっても絵の中の話。
無性に描きたくなるのです。
僕が好きなのは荒い波。静かに寄せる波には何の興味もありません。
また海が好きでも泳ぐのが好きなわけでもない。むしろ嫌いな方。
ただ波を描くのが好きなだけなのです。
荒れ狂うような水面。白い泡が作り出す自由気ままな造形、泡の間から垣間見えるアクアブルーの美しさ、そして時折見せる怖いくらいに深い青。
一見無秩序に見える泡や飛沫たちの形は、波の形状やうねりに呼応してひっきりなしに形を変えていきます。
ぶつかり合って飛び跳ねるもの、雲のように下から湧いてくるもの、蛇のようにぐねぐねととぐろを巻いているもの...次々に現れるそれらはもう、形の宝庫。動きの宝庫。
またその喧噪の下にあるのは深く静かな水の世界。
静と動との間で、イメージが広がっていくのが分かります。


単純にもう、かっこいいのです。


そのかっこいい瞬間を切り抜いて絵に表したい。気持ちだけは高ぶっていますが
しかしこれが思った以上に波になりません。
あれだけ自由奔放な波のこと、どんな形を描いてもそれなりに見えそうなもんですが、そうは簡単にいかないのが不思議なところ。
適当に見えて結構規則的に動いてる奴らなんです。

その規則性に従って描かないことにはなかなかうまく表現できないことを知り、頭でコントロールして描き始めると、
今度はあの無限の表情のおもしろさは鳴りを潜めてしまいます。
水面の形状を意識するあまり、ついつい自分の理解しやすい形に描いてしまうのです。
そうなると本末転倒。全く楽しくない。


そんなこんなでもう数ヶ月、波との闘いはまだまだ続きます。

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by mag-ikeda | 2014-07-08 18:01 | Comments(0)