池田学 マディソン滞在制作日記


by mag-ikeda

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池田学 / IKEDA Manabu

画家。1973年佐賀県多久市生まれ。1998年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。
2000年同大学院修士課程を修了。 2011年から1年間、文化庁の芸術家海外研修制度でカナダのバンクーバーに滞在。
2013年6 月末より、アメリカ・ウィスコンシン州マディソンにて滞在制作を開始。

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第49便「サンタフェ」

コロラドトリップから一ヶ月後、今度はニューメキシコ州のサンタフェという街にやってきました。
ここにあるZane Bennett Galleryで開催されている、日本人作家達によるグループ展のオープニングに出席するためです。


久しぶりに会う、オーナーのミヅマさんはじめ日本のアーティストの皆さん。
日本語で話せるという事、同じ国出身というだけで何とも親近感が湧いてきます。
滞在中はみんな一つの場所で寝泊まり、まるで合宿のようです。


ちょうどネイティブインディアンのマーケットが開催される時期とあって、各地からたくさんの観光客が訪れていて、普段静かな田舎の街も活気づいている様子。
市の中心にある広場には所狭しとテントが張られ、アクセサリーや雑貨を中心にネイティブアメリカンの作る工芸品に人々が群がって大賑わい。
また美術館やギャラリーなどもたくさんあり、この街が全米でも有数のアートが盛んな街であることが容易に想像できます。


僕らもこの熱気にあやかってたくさんの来場者を期待していましたが、必ずしも盛況というわけにはいかなかったのがちょっと残念なところでした。
実際に歩いてみてやはりほとんどの人はネイティブアメリカンのアートや工芸品に興味があること、また住民の中心は定年を過ぎリタイアした世代のため、日本の現代アートが簡単に受け入れられる土壌ではないのかな?という印象を受けました。
ひとくちにアメリカといっても全部がニューヨークやサンフランシスコのような場所ではなく、それぞれの地域によって特色があり反応も違うということを、今住んでいるウィスコンシンに加え、この夏行ったコロラドやサンタフェで実際に体験できた事は大きな収穫でした。


さてサンタフェのあるニューメキシコ州は海抜の高さで知られ、マディソンよりも雲が近くに感じられます。
特に飛行機や山など、高いところから景色を見下ろすと、雲が地表に近いためにその影がはっきりと地面に映り、この地方の強烈な光と相まって、まるで木陰のような印象を受けます。
からからに乾いた砂漠のような茶色の平原と低い灌木の黄緑、そこに落ちる青い雲の影。
そのコントラストの美しさはひときわで、他のどことも違う景色。
ずっと眺めていても飽きません
おそらくここに住むインディアンの人達にとってのこの動く木陰は、ほとんど逃げ場のない広大な砂漠の中にあってまさにひと時のオアシスなのかもしれません。
日陰がこんなに貴重なら、日当りのいい物件よりも日当りの悪い物件のほうがここでは値段が高かったりして….。
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by mag-ikeda | 2015-02-05 16:33