池田学 マディソン滞在制作日記


by mag-ikeda

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池田学 / IKEDA Manabu

画家。1973年佐賀県多久市生まれ。1998年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。
2000年同大学院修士課程を修了。 2011年から1年間、文化庁の芸術家海外研修制度でカナダのバンクーバーに滞在。
2013年6 月末より、アメリカ・ウィスコンシン州マディソンにて滞在制作を開始。

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第61便「Karen」

美術館にはたくさんのDocent(ドーセン)という人たちがいます。
聞きなれない言葉ですが、いわゆる美術館のガイドさんのことで、定年後の学校の先生たちが中心で、ボランティアで団体客や子供達に美術館を案内しているのです。
僕のスタジオにも毎日ドーセンのおばさんが見学者を連れてきて、僕のことや作品について説明をしたり、見学者が作品に触れないように監視してくれています。
皆いろいろと気にかけてくれていて、スイーツや花、僕の興味のありそうな記事の切り抜きなどを持ってきてくれたり、中には夕食に招待してくれる人までいます。

その一人がKaren(カレン)さん。
心理学者、そして会社組織のカウンセラーでもある彼女は、とにかくフレンドリー。
最初は僕の週一回の英会話の相手だったのが、やがて食事に誘ってくれたり遊びに行ったり、そして今では娘達のおばあちゃん代わりまで。
僕らが忙しかったりどちらかが風邪を引いた時などは子供達を遊びに連れて行ってくれるのです。
とにかくいろいろと世話を焼いてくれる彼女。
こういうことに慣れていない僕らは最初、「なんでそこまでしてくれるの?」という疑念が消えませんでしたが、カレンさんの人柄に触れるうちに、彼女はただ純粋にしてあげたいことをしてくれているだけなのだということに気がつきました。


いろいろな事に興味があってとにかく話好きのカレン、話していて気まずいということがありません。
これまでも何人かネイティブの人に英会話のパートナーになってもらいましたが、聞くのも話すのも本当に楽しそう。
こちらのたどたどしい英語にも耳を傾け、さらに会話を広げてくれるので自然に雰囲気も盛り上がり、話しているこっちも自信がついてきます。
心理学者ということもあって会話術に長けているというのもあるかもしれませんが、それ以上に人のことを知るという探求を心から楽しんでいるのが伝わってきて、それが相手の心を和ませるに違いありません。


自分の限界を定めずに、幾つになっても旺盛な好奇心と常に前向きな思考で人生を楽しんでいるカレンのような人が、ここには多いような気がします。
我々日本人は、相手を思いやる気持ちはあっても、恥ずかしさや気遣いが邪魔をしてなかなかダイレクトに行動に移すことはできませんが、彼女を見ていると、自分の気持ちにまずは正直に行動してみることの大事さがよくわかります。
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by mag-ikeda | 2016-06-11 14:07