池田学 マディソン滞在制作日記


by mag-ikeda

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池田学 / IKEDA Manabu

画家。1973年佐賀県多久市生まれ。1998年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。
2000年同大学院修士課程を修了。 2011年から1年間、文化庁の芸術家海外研修制度でカナダのバンクーバーに滞在。
2013年6 月末より、アメリカ・ウィスコンシン州マディソンにて滞在制作を開始。

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第50便「新学期」

新学期といえば日本では桜。
ここでは紅葉?
9月に紅葉はまだ早過ぎますが、アメリカではこの時期「祝!卒入学シーズン」なのです。

大学でも8月中盤には卒業していく学生と新しく入ってくる学生の入れ替わりでどこのアパートや寮も引っ越しに大忙し。
路上の至る所に使わなくなった家具が置いてあります。
去年マディソンに越してきた時も8月までアパートは空かないと言われ結局1ヶ月以上ホテルで暮らしたのを思い出します。


そんなわけで5歳になる我が娘もこの夏プレスクールを無事に卒業(卒園?)し、9月から公立のキンダーガーテンに通う事になりました。
キンダーガーテンといえば幼稚園ですが、ここは大きな校舎にキンダーから中学生まで教室があり、廊下を歩くだけでいろんな学年の子達とすれ違います。
日本では入園式は制服にランドセル、お母さんもスーツを新調して桜の木の下で記念写真。というのが定番ですが、
ここではそんなものは何も無し。
子供達は好きな格好に好きなリュック、親御さんもジーパンにTシャツみたいなラフな出で立ちで学校まで送り、初日という事でちょっとだけ教室まで入れるものの、そのままバイバイ。
体育館で校長先生の挨拶もなければ校歌斉唱も、気をつけ前ならえもない、とにかく特別なセレモニーは何にもなく、単なる初日というだけです。

あ、一個あった、学校の裏庭にテーブルがあってそこに簡単なスナックとジュースが置いてあり、親御さん同士で親睦を深めたければどうぞここを使って、みたいなやつ。
ほとんどの人はそのまま帰っていったので我々もちょっと覗いて帰りました。



そんなこんなで日本で育った我々には、こんな大事な節目にここまで何にもないということがなんか落ち着かないというか、はぐらかされたというか、
スタートの合図がないまま何となくみんな走り始めてしまったみたいなもんで、どうも落ち着きません。
そういえば運動会もないんだった。
授業参観はあるのかしら?
このアバウト感…。
親としてはまさに学校ならではの楽しみイベントがないのはちょっと寂しいなぁ〜。

一方で時間や出席は超厳しくて、よっぽど熱が高い風邪を除き欠席は1年間に3日まで。それ以上だと留年の可能性ありだとか。
学校の送り迎えは必ず親が同伴しなければなりません。
そして帰りは3時22分には子供達が校舎から出てくるのでその前に必ず校庭で待っていろとのお達し。
なんでしょう、この2分のこだわりは?



謎や戸惑いも多々ありますが、いい方に考えると大事なのは校長先生の挨拶や行進ではなく、内容だということなのかもしれません。
いろんな国や人種の子供達と共に、たくさんの’’違い’’の中で生活していく。
世の中にはいろんな人や文化があって、みんなそれぞれ違うんだという感覚。
実際教室内ではいろんな言葉が聞こえてきます。
みんな同じで一緒が当たり前という日本の感覚とはだいぶ違いますが、そういう点はアメリカならではで、ここにいなければ学べない大事なことだと思います。

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by mag-ikeda | 2015-02-19 22:06 | Comments(0)

第49便「サンタフェ」

コロラドトリップから一ヶ月後、今度はニューメキシコ州のサンタフェという街にやってきました。
ここにあるZane Bennett Galleryで開催されている、日本人作家達によるグループ展のオープニングに出席するためです。


久しぶりに会う、オーナーのミヅマさんはじめ日本のアーティストの皆さん。
日本語で話せるという事、同じ国出身というだけで何とも親近感が湧いてきます。
滞在中はみんな一つの場所で寝泊まり、まるで合宿のようです。


ちょうどネイティブインディアンのマーケットが開催される時期とあって、各地からたくさんの観光客が訪れていて、普段静かな田舎の街も活気づいている様子。
市の中心にある広場には所狭しとテントが張られ、アクセサリーや雑貨を中心にネイティブアメリカンの作る工芸品に人々が群がって大賑わい。
また美術館やギャラリーなどもたくさんあり、この街が全米でも有数のアートが盛んな街であることが容易に想像できます。


僕らもこの熱気にあやかってたくさんの来場者を期待していましたが、必ずしも盛況というわけにはいかなかったのがちょっと残念なところでした。
実際に歩いてみてやはりほとんどの人はネイティブアメリカンのアートや工芸品に興味があること、また住民の中心は定年を過ぎリタイアした世代のため、日本の現代アートが簡単に受け入れられる土壌ではないのかな?という印象を受けました。
ひとくちにアメリカといっても全部がニューヨークやサンフランシスコのような場所ではなく、それぞれの地域によって特色があり反応も違うということを、今住んでいるウィスコンシンに加え、この夏行ったコロラドやサンタフェで実際に体験できた事は大きな収穫でした。


さてサンタフェのあるニューメキシコ州は海抜の高さで知られ、マディソンよりも雲が近くに感じられます。
特に飛行機や山など、高いところから景色を見下ろすと、雲が地表に近いためにその影がはっきりと地面に映り、この地方の強烈な光と相まって、まるで木陰のような印象を受けます。
からからに乾いた砂漠のような茶色の平原と低い灌木の黄緑、そこに落ちる青い雲の影。
そのコントラストの美しさはひときわで、他のどことも違う景色。
ずっと眺めていても飽きません
おそらくここに住むインディアンの人達にとってのこの動く木陰は、ほとんど逃げ場のない広大な砂漠の中にあってまさにひと時のオアシスなのかもしれません。
日陰がこんなに貴重なら、日当りのいい物件よりも日当りの悪い物件のほうがここでは値段が高かったりして….。
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by mag-ikeda | 2015-02-05 16:33 | Comments(0)