人気ブログランキング | 話題のタグを見る


池田学 マディソン滞在制作日記


by mag-ikeda

池田学 / IKEDA Manabu

画家。1973年佐賀県多久市生まれ。1998年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。
2000年同大学院修士課程を修了。 2011年から1年間、文化庁の芸術家海外研修制度でカナダのバンクーバーに滞在。
2013年6 月末より、アメリカ・ウィスコンシン州マディソンにて滞在制作を開始。

バンクーバー日記


ミヅマアートギャラリー

最新の記事

【第142便】「サグラダファ..
at 2024-02-19 15:37
【第141便】「化学探査船タ..
at 2024-01-16 18:52
【第140便】「化学探査船タ..
at 2023-12-16 13:33
【第139便】「個展、閉幕」
at 2023-11-17 18:45
【第138便】「ヘリコプター..
at 2023-10-21 19:48
【第137便】「ソーシャル」
at 2023-09-16 13:09
【第136便】 「波乱の幕開け」
at 2023-09-09 14:01
【第135便】「休養期間」
at 2023-06-19 11:36
【第134便】「オープンスタ..
at 2023-05-26 14:08
【第133便】「多久での個展」
at 2023-05-03 06:56
【第132便】「夢への繫がり..
at 2023-03-18 15:11
【第131便】「夢への繋がり..
at 2023-02-27 18:18
【第130便】「クリーブラン..
at 2023-02-01 12:44
【第129便】「クリーブラン..
at 2022-12-21 14:50
【第128便】「羅針盤」
at 2022-11-26 11:27

以前の記事

2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 06月
2023年 05月
2023年 03月
2023年 02月
2022年 12月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 01月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月

画像一覧

検索

その他のジャンル

外部リンク

第49便「サンタフェ」

コロラドトリップから一ヶ月後、今度はニューメキシコ州のサンタフェという街にやってきました。
ここにあるZane Bennett Galleryで開催されている、日本人作家達によるグループ展のオープニングに出席するためです。


久しぶりに会う、オーナーのミヅマさんはじめ日本のアーティストの皆さん。
日本語で話せるという事、同じ国出身というだけで何とも親近感が湧いてきます。
滞在中はみんな一つの場所で寝泊まり、まるで合宿のようです。


ちょうどネイティブインディアンのマーケットが開催される時期とあって、各地からたくさんの観光客が訪れていて、普段静かな田舎の街も活気づいている様子。
市の中心にある広場には所狭しとテントが張られ、アクセサリーや雑貨を中心にネイティブアメリカンの作る工芸品に人々が群がって大賑わい。
また美術館やギャラリーなどもたくさんあり、この街が全米でも有数のアートが盛んな街であることが容易に想像できます。


僕らもこの熱気にあやかってたくさんの来場者を期待していましたが、必ずしも盛況というわけにはいかなかったのがちょっと残念なところでした。
実際に歩いてみてやはりほとんどの人はネイティブアメリカンのアートや工芸品に興味があること、また住民の中心は定年を過ぎリタイアした世代のため、日本の現代アートが簡単に受け入れられる土壌ではないのかな?という印象を受けました。
ひとくちにアメリカといっても全部がニューヨークやサンフランシスコのような場所ではなく、それぞれの地域によって特色があり反応も違うということを、今住んでいるウィスコンシンに加え、この夏行ったコロラドやサンタフェで実際に体験できた事は大きな収穫でした。


さてサンタフェのあるニューメキシコ州は海抜の高さで知られ、マディソンよりも雲が近くに感じられます。
特に飛行機や山など、高いところから景色を見下ろすと、雲が地表に近いためにその影がはっきりと地面に映り、この地方の強烈な光と相まって、まるで木陰のような印象を受けます。
からからに乾いた砂漠のような茶色の平原と低い灌木の黄緑、そこに落ちる青い雲の影。
そのコントラストの美しさはひときわで、他のどことも違う景色。
ずっと眺めていても飽きません
おそらくここに住むインディアンの人達にとってのこの動く木陰は、ほとんど逃げ場のない広大な砂漠の中にあってまさにひと時のオアシスなのかもしれません。
日陰がこんなに貴重なら、日当りのいい物件よりも日当りの悪い物件のほうがここでは値段が高かったりして….。
第49便「サンタフェ」_b0290617_1631451.jpg

by mag-ikeda | 2015-02-05 16:33