池田学 マディソン滞在制作日記


by mag-ikeda

プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る

池田学 / IKEDA Manabu

画家。1973年佐賀県多久市生まれ。1998年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。
2000年同大学院修士課程を修了。 2011年から1年間、文化庁の芸術家海外研修制度でカナダのバンクーバーに滞在。
2013年6 月末より、アメリカ・ウィスコンシン州マディソンにて滞在制作を開始。

バンクーバー日記


ミヅマアートギャラリー

最新の記事

第72便「密着取材その1」
at 2019-02-22 17:29
第71便「’2016 10月」
at 2019-02-22 17:26
第70便「NHK」
at 2019-01-09 20:33
第69便 「’2016 夏」
at 2019-01-09 20:28
第68便 「’2016 初夏」
at 2019-01-09 20:09
「再開」
at 2019-01-09 20:08
第67便「三潴さんチェック」
at 2016-11-01 15:30
第66便 「4月」
at 2016-10-15 19:13
第65便 「視点の違い」
at 2016-09-27 21:33
第64便 「初めての絵」
at 2016-07-22 17:48
第63便 「新たな挑戦」
at 2016-07-08 12:48
第62便「ケガ」
at 2016-06-24 20:05
第61便「Karen」
at 2016-06-11 14:07
第60便「新しい命」
at 2016-06-04 12:48
第59便「生きるということ」
at 2016-01-14 17:36

以前の記事

2019年 02月
2019年 01月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 01月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月

画像一覧

検索

その他のジャンル

外部リンク

第28便 「クリスマスツリー」

クリスマスにほとんど興味のない我らも北米生活3年目にして遂にツリーを飾ってみようという事になりました。
9月からプレスクールに通い始めた娘の影響です。
こちらではお正月より大事なこのイベント、街も学校も話題はクリスマス一色、当然家にも飾って!…となるわけです。


いままで一度もツリーを飾ったことのない我らにとって一体どこでツリーを買うのかというのが最大のポイント。
いろいろ調べてみると本物とつくりものの2種類があり、本物の木の方がコストも安いことが判明。
幸いライトやオーナメントは夏にガレージセールで安く手に入れていたのでここは迷わず本物でいくことに決めました。
そしてツリー自体はどこでも売っているという事実も判明。 そうですよね本場ですもの。日本とは違います。


さてマイナス10℃近い極寒の中、種類が多いと評判のホームセンターへ。
屋外にあるツリー置き場には10種類近いもみの木がずらり、それぞれまとめて置いてあります。
葉の種類や香りの有無、葉の色も白いのから深緑まで、一口にツリーと言っても見てみると実に個性豊か。
大きさも部屋に合わせて高いのから低いのまであって、値段はだいたい25ドル(2千円くらい)から80ドルくらいまでです。


ガチガチと凍えるような寒さの中、手足の感覚がなくなりつつもようやくお気に入りの一本を選ぶと、その場で店員さんが好みの長さに切り梱包してくれます。
ツリーを立てる大きな台座も買って約40ドル。
気がつくと周りの人もみんなツリーをそれぞれ台車に乗せていて、日本でいう正月前に門松やしめ縄を買いにいくのと同じだなと感じました。


部屋に立ててみたものの、やはり結構大きいので幹と枝をいくつかカット。
ライトやオーナメントを飾ること30分、立派なクリスマスツリーになりました。
普段興味がなくても実際に飾ってみるとそのほのかな光に心が落ち着くから不思議です。
外は全てが凍るような真っ白な雪景色。だからこそ、その暖かな灯がやさしく映るのかもしれません。


ちなみに「クリスマス後はこのツリーはどう処分すればいいのですか?」と店員さんに尋ねたら
「そのままゴミ箱に捨ててください。」だって。

う~む….なんかしっくりこないアメリカ消費社会….

b0290617_16522062.jpg
b0290617_16521362.jpg
b0290617_1652356.jpg

# by mag-ikeda | 2014-01-07 16:53

第27便 「獲物」

街中を走ってると「ん?」何かを運搬している車が。
近づいてみると
じぇじぇじぇ!

なんとさっき仕留めたばかりと思われる大きな雄の鹿!!
鹿を動物園以外でほとんど見ない僕らにとって、その生々しい光景は結構ショッキングなものでした。
そういえばここは狩猟がとても盛んで、だいたいのスポーツ用品店やホームセンターなどにはライフルやジャケットなどの狩猟グッズ、
それからそれら動物の剥製がずらりと展示されています。

僕らにとっては可愛そうとしか思えないような光景も、ここでは代々受け継がれている生活様式の一つ。
いろんな文化があるのです。
僕らが鯨を食べるのと同じなのです。

b0290617_23294194.jpg

# by mag-ikeda | 2013-12-26 23:30

第26便「2枚目」

2枚目に入りました。
といってもこれは下部の下部。
この上にはまだまだ遥かに白い平原が、そして右には更に2枚のパネルが繋がります。

まだまだまだまだ先は長い。

b0290617_23274146.jpg

# by mag-ikeda | 2013-12-26 23:28

第25便 ボランティアミーティング」

今日は12月から始まる僕の制作の一般公開にむけて、ボランティアの方々との事前ミーティングでした。


ボランティアのおじさま、おばさま達は総勢60名。
それぞれが今後、一般の方々を引き連れて僕の制作現場のガイドとして働いてくれます。
今日はいわばそれの勉強会。
全員は入りきらないので時間を決めて2グループに分け、僕の作品や制作スタイル、道具などについて実際に見ながら質疑応答し理解を深め、一般の方々からの質問に備えるのです。


公開期間は12月から完成までのおよそ2年半。
火曜日から金曜日までの毎日午後の1時間、予約したグループがガイドとともに制作を見に来ます。
僕の役割はガイドが一般からの質問に答えるため、話さなければいけないということもなく、淡々と仕事をしていればいいということになっています。


さてそのミーティング、最初にボランティアの方々にむけて美術館の責任者から簡単な僕の紹介と作品説明があった後、質疑応答へ。
ところがさすがアメリカ人、次から次に手を挙げての質問攻めです。
道具やテーマなどのよくある質問からミルウォーキーブルワーズで活躍する青木選手の話題までひっきりなし。
最初僕の代わりに答えていた責任者もいつの間にやら質問役に回り、僕対30人のボランティアという構図に。
結局僕が一人で答えざるを得ない状況になったわけですが、思慮分別のあるおじさまおばさま方でこれです。
もっと若くて活発な一般の方々を前に僕は本当に淡々と仕事ができるのかどうか…..

また作品についても、最初は僕の背中側から遠巻きに見ること!
となっていたのがいつの間にやらみんな顔を近づけて覗き込むので関係者の方は大わらわでした。
作品の特性上近づかないと分からないので仕方ないといえばそうなんですが、これもどうにかしないといけないようです。


美術館側はそういうこともあってかなり気を使っていますが、僕はたくさん英語を学べるよい機会だと密かに楽しみにしています。
b0290617_14434851.jpg

# by mag-ikeda | 2013-12-24 14:44

第24便 「秋~冬」

10月に入り、ほんの2週間ほどは紅葉の絨毯が道路脇に敷き詰められて散歩する目に鮮やかだったのですが、強風でそれらもドッと吹き飛ばされたかと思うとあっという間に気温が下がり、そのまま冬に突入してしまいました。
一瞬の秋は去り、噂に聞く長く厳しい冬の到来です。


気温は連日急降下。
最近は日中でもマイナスで、時にはマイナス10℃を下回ることもあります。
12月でこれなので、厳冬期にはどこまで下がるんでしょうか?

天候は概ね晴れてることが多く、またほとんどが室内での生活なので寒さに震えるということは意外と少ないですが、ガソリンの給油などでは極寒の中セルフで入れないといけないので、これはかなりの忍耐が必要です。
また駐車場からお店の入り口までのわずかな距離も、乳飲み子を抱えてとなるとある意味決死の覚悟が要求されます。
吹き荒れる強風、凍った道路、瞬時に凍るまつげ。
ブランケットは吹き飛ばされないようにしっかりとしまい込んでいるか?道路で万が一滑ったらどちら側にどう転ぶか?風が直接赤ちゃんに当たらないか?スリップして飛び込んでくる車はいないか?などなど….
待ち受ける様々な試練を予期して準備を整え、いざ、ドアを開けます。


先日の夜は風もなく、しんしんと冷え込むと思ったら、翌朝外は真っ白でした。
まだくらい室内に暖炉の火を灯し、ラジオをつけると厳かなクリスマスソングが流れています。
シンとした部屋。ときどき薪のはぜる音。
ぼんやりと炎を見ながらラジオの声に耳を傾ける静かな時間。

好きな季節のはじまりです。
b0290617_1432015.jpg
b0290617_143244.jpg

# by mag-ikeda | 2013-12-24 14:03